親子の時間が減る
現代社会と
親の温もりを
求める子どもたち
家族との会話やふれあいは、
子どもの安心感や自己肯定感を育む大切な時間です。
しかし共働きや多忙な生活の中で、その時間は年々減少し、
子どもたちの想いとの間に大きなギャップが生まれています。
子どもは
親子時間が
もっと欲しい
子どもが家族と過ごすとき、最も多く感じるのは「安心する・ほっとする」で、次いで「ありのままでいられる」「楽しい・笑顔になれる」でした。
また、約7割が「もっと家族と話したい」「もっと一緒にいたい」と答えています。
子どもは家族との会話や時間を強く求めていますが親子時間は減少しています。

子どもとの関わる時間が
減少する要因
親の働き方の変化
近年、女性の就業率が上昇し、共働き世帯が一般的になりました。
その影響で、特に30代の母親が子どもと過ごす時間は大幅に減少しています。
全体でも、休日は父母ともに20分以上短くなっており、親子の関わりが希薄化する傾向が深刻化しています。
親子時間の現状

子どもの習い事の増加
子どもの習い事が増えることで、親子が一緒に過ごす時間はあっても、実際の関わりは減少しがちです。
毎回送迎はしていても、レッスン中は親は待機、子どもはレッスンに集中しているため、一般的には習い事の時間=親子の交流時間にはなりません。
家族との時間が減る一方
メディア時間は増加傾向
10代の主なメディア利用時間

忙しくて
話す時間がない
その積み重ねが
リスクに
日常の対話が不足すると、子どもは自分の気持ちを抱え込みやすくなり、不安や反抗、問題行動として表れることがあります。
調査でも、親とのコミュニケーションが少ない子どもほど、情緒や行動に悩みを抱える割合が高いことがわかっています。
親子の会話不足は単なるすれ違いにとどまらず、子どもの心の健やかさに直結する重要な課題です。
特に父親との対話が不十分な場合は、問題行動が出やすくなることも報告されています。

話すだけでは足りない
絆を守る質の対話

質の低い冷たいやり取りは心を追い詰めるリスクを高めます。
一方、忙しい中の短い時間でも気持ちを受け止め合えば、
子どもの不安や抑うつを和らげ、心理的な回復力を育むことができます。
幼児期から十分に対話を重ねず、信頼を築けないまま思春期を迎えると、
会話の習慣も共通の話題もなく、円滑なやり取りが難しくなります。
子どもが困難に直面してからでは対話はさらに減り、
「どう関わればよいのか分からない」と悩む保護者も少なくありません。
その結果、親子の信頼関係が弱まり、つながりを取り戻すには
長い時間と大きな労力が必要となり、互いに苦しむことになります。
こうした状況を少しずつ変えていくには、限られた時間であっても、
親子が一緒に楽しみながら挑戦や経験を共有することが大切です。
遊びのような楽しさの中で体験を重ねる子どもの挑戦や成功・失敗を親がすぐそばで見守る中で、
会話の習慣が定着し、親子の絆として形になっていきます。
家庭全体に安心感や共通の話題が広がり、今のうちに積み重ねた信頼は、
思春期を迎える前の“親子の絆の貯金”となるでしょう。
その貯金は将来の困難にも立ち向かう力となり、親子にとってかけがえのない財産になります。
